レスポンシブ広告とは、広告のサイズ・レイアウトをPCやスマホなどのデバイスや広告枠のサイズに応じて、自動的に調整して配信する仕組みです。レスポンシブディスプレイ広告とレスポンシブ検索広告の2種類あります。
レスポンシブディスプレイ広告は広告見出し・説明文・画像・ロゴを用意すると、広告枠に合わせたサイズのバナーが自動で作成されます。
レスポンシブ検索広告は広告見出し・説明文・URLを用意すると、状況に合わせて最適な組み合わせで表示されます。
◎レスポンシブ広告のポイント
①無駄な配信面の除外
レスポンシブ広告は多くのサイトに配信される一方で、コンバージョンに繋がる可能性の低い配信先も出てきます。定期的に配信先を確認し、非効率な配信先は停止しましょう。
②広告とリンク先(LP)に一貫性を持たせる
アセットを設定する際、広告の内容とリンク先のLP(ランディングページ)の内容が違うとユーザーは離脱してしまいます。特にLPのファーストビューは、広告内容と関連した見出しや画像を使う必要があります。
③ターゲットを絞る
無駄な配信面を除外するのと同様に、コンバージョンに繋がる可能性が低そうなユーザーは外して、ターゲット層に多く配信されるよう調整すると効果的です。例えば、女性向けの商材の広告を男性に配信してもコンバージョンに繋がりにくいため、女性に多く配信できるよう設定しましょう。レスポンシブ広告ではオーディエンス・ユーザー情報・テーマやカテゴリ・配信先などでターゲットを絞ることができます。
④PDCAを回す
広告の配信後も定期的にデータを分析し、広告の配信先や配信しているユーザーは適切かなどの効果検証をしましょう。PDCAを回していくことで、広告の効果をさらに拡大していくことが可能です。
★広告が自動で最適化される
レスポンシブ広告は機械学習を利用しているため、過去のパフォーマンス履歴からの予測に基づいて、最適なアセットの組み合わせを自動的に設定してくれます。アセット(広告見出し、広告文、画像、ロゴなど)を登録するだけと自動で最適化されるので、手間がかからず広告主の負担が少なくなります。
★広告作成を効率化できる
通常の広告であれば、バナーやテキストの作成や広告の効果検証(テスト)を行う必要があります。しかし、レスポンシブ広告の場合は最適な組み合わせが自動的に設定され、広告作成・広告効果検証(テスト)の工数を削減できるため、作業効率を上げることが可能です。レスポンシブ広告は、最小限の時間と労力によって最大限の広告を表示することができます。効率化した分、広告の運用改善や他のWebマーケティング施策に力を注ぎましょう。
★広告の効果が増し、幅広いリーチが期待できる
様々なデバイスや広告枠に合わせてフォーマットやサイズが自動調整されるため、幅広い広告枠に配信可能になり、今までアプローチできていなかったユーザーに広告配信ができるようになります。その結果、インプレッション数・クリック数・クリック率が高くなり、コンバージョンに繋がります。Yahoo!によると、通常のディスプレイ広告と比べて、レスポンシブ広告はクリック率1.2倍、コンバージョン率が2.5倍になったというデータもあります。