ネイティブ広告に明確な定義はありませんが、WebサイトやSNS、記事などのコンテンツに自然と溶け込んでいるように表示される広告のことを言います。
“溶け込んでいる”とはどういうことかと言うと、メディア上のコンテンツと同じ見た目で表示され、通常コンテンツとの見分けがつきにくいということです。
インターネット広告でよく知られているものに、バナー広告がありますね。
しかしバナー広告のような、あからさまに「広告」だと認識できる形は、ユーザーが鬱陶しく感じやすいというデメリットがあります。
一方、ネイティブ広告では通常のコンテンツと違い「広告」や「プロモーション」というタグをつけなければなりませんが、ユーザーが楽しんでいるコンテンツと同じスタイルで表示される為、ユーザーにストレスを感じることなく自然と視線を送ってもらうことができるのです。
ネイティブ広告の種類は以下の6つがあります。
・インフィード型
・ペイドサーチ型
・レコメンドウィジェット型
・プロモートリスティング型
・ネイティブ要素を持つインアド型
・カスタム型
●インフィード型
:最も一般的。ニュースサイトの記事広告や、SNSタイムラインに、投稿と投稿の間に表示される広告等がある。
●ペイドサーチ型
:GoogleやYahoo!等で検索した時に表示されるリスティング広告(検索連動型広告)のこと。
●レコメンドウィジェット型
:レコメンド欄のあるメディアに表示する広告手法。
●プロモートリスティング型
:Amazonやぐるなび、その他ECサイト等で検索した際に、上位に表示される広告のこと。
●ネイティブ要素を持つインアド型
:通常のコンテンツとは別の広告枠に表示される広告。日本ではまだ導入事例がない。
●カスタム型
その他。上で説明した5種類のどれにも当てはまらない広告のこと。
ネイティブ広告には、以下3つのメリットがあります。
・ユーザーを自然に誘導できる
・拡散されやすい
・スマホやタブレット端末との相性が良い
①ユーザーを自然に誘導できる
これはネイティブ広告の最大の特徴、そしてメリットといっても過言ではありません。
ネイティブ広告は、「広告」や「プロモーション」などのタグを表示させなければならないものの、他の通常コンテンツと同じ体裁で表示される為、ユーザーを自然に誘導することができるのです。
つまり、従来のバナー広告のように、「無理矢理見せられている」「売り込みさせられている」「邪魔」というような、ユーザーが抱くマイナスな印象が弱くなる為、ストレスを与えることなく自社商品やサービスをアピールできることになります。
②拡散されやすい
SNSの特徴の1つに、ユーザーは興味関心をよせた投稿を“シェア”や“いいね”したりする、というものがあります。
SNS上で、広告は他の投稿と同じような形でタイムライン等に表示される為、広告が良いものであれば他の投稿と同じように広告もユーザーによってシェアされ、拡散される可能性が高くなります。
広告が拡散されれば、直接的なユーザーのみならず潜在層のユーザーの目にも届く為、認知度向上に繋がります。
③スマホやタブレット端末との相性が良い
ご存じの通り、スマホやタブレットはパソコンに比べて画面が小さく、1度に表示できる範囲も限られてきます。
その分、広告枠が表示されなかったり、サイト下部までスクロールしないと広告に辿り着かないなど、ユーザーが広告に気付かない場合もあります。
しかし、ネイティブ広告ではコンテンツの“途中”でコンテンツ自体に混ざって表示される為、ユーザーの目に留まる機会が増え効果が出やすくなるのです。