インストリーム広告は、YouTubeなどの動画サイト内で再生される広告です。従来のバナー広告と比較して大きな画面で表示されるので、映像・音声・文字の表現の幅が広がり、商品やサービスの魅力をユーザーに訴求しやすいです。YouTubeは12秒~3分の動画の長さを推奨していますが、実際は15秒~30秒のものが多くなっています。動画本編の冒頭、途中、末尾に再生されるため、視聴されやすい傾向があります。
◎広告の種類
プレロール広告:動画本編が再生される前に配信される動画広告です。動画の再生開始前に流れるため、必ず視聴されます。
ミッドロール広告:動画本編の再生中に挟むように配信される動画広告です。収益の最大化が可能な方法と言われています。
ポストロール広告:動画本編の再生終了後に配信される動画広告です。
スキッパブル広告:You Tubeで表示される広告のように数秒後にユーザーがスキップして視聴を終わらせることが可能な動画広告です。5秒間動画広告が配信され、その後スキップ可能になるタイプが多いです。
ノンスキッパブル広告:最後まで強制的に視聴させる広告です。YouTubeではノンストッパブル広告は15秒以内と定められています。
バンパー広告:6秒で終了する動画広告です。ユーザーにストレスを与えず、広告の全編を見てもらうことが可能です。
◎広告費用
スキッパブル広告は広告を30秒視聴する・30秒未満の広告は最後まで視聴する・途中で広告のリンクをクリックする、この3つのいずれかに当てはまった場合、広告費用が発生します。ノンスキッパブル広告は視聴回数によって広告費用が発生します。
★認知度の向上
インストリーム広告の中でも、スキップ不可の広告は動画のすべての視聴ユーザーの目に触れることになるため、短い動画広告でも商品名やサービス名を認知してもらうことができます。広告対象である商品やサービスをまず知ってもらうためには、短くても多くの情報を盛り込めるインストリーム広告は有効です。
スキッパブル広告でも、スキップされるまでの5秒以内にユーザーへ伝えたい情報(商品・サービス名、概要など)が入っていれば、無課金でもブランドの認知拡大を図ることが可能です。
また、インストリーム広告は動画の再生画面全体を使って大きく表示されるため、バナー広告に比べて視聴者の印象に残りやすく、ブランド訴求力が高くなります。現在の動画広告フォーマットの中では最も情報量が多く、主流になっている広告と言えるでしょう。
★費用対効果が高い
YouTubeの場合、5秒間は多くの視聴者にほぼ確実に視聴してもらえる上に、5秒でスキップされれば広告費用は発生しないというのも広告を出す側にとっては大きなメリットです。5秒間で情報を盛り込み、視聴者に印象づけられるようなインパクトのある広告を出せれば、費用対効果はかなり高くなります。
★二次効果が期待できる
面白味やインパクトのある動画広告は、SNSへのシェアなどによる拡散効果を期待することができます。SNS広告で同じ内容のものを出さなくとも、興味関心を持ったユーザーによる拡散(バズり)で二次効果が得られる可能性があります。広告にかけたコスト以上に、想定外のパフォーマンスを発揮できることもあります。