アクセス解析とは、自社サイトを訪問したユーザーの行動を分析することです。
具体的には、どこから自社サイトに来たのか(検索エンジン、広告等)、また、どのくらいサイトに留まったのか、そして閲覧したページ数や商品の購入状況などを分析することで、問題を把握し改善に繋げます。
アクセス解析をする際に覚えておきたい指標は?
アクセス解析で重要なポイントとなってくる指標をいくつかご紹介します。
●PV(ページビュー)
サイト上のあるページが開かれた回数を指します。
●UU(ユニークユーザー)
特定の期間にサイトを訪れたユーザー数を指します。
同じユーザーが何回訪れても、カウントは「1UU」となります。
●セッション
サイト訪問したユーザーの一連の行動のことを指します。
一般的に、サイトを訪れてから去るまでを1セッションとみなします。
●LP(ランディングページ)
広告や検索を経由して、ユーザーが最初に辿り着くページのことを指します。
●CVR(コンバージョン率)
サイト訪問者のうち、成果(CV)に至った割合のことを指します。
「CV数÷クリック数」で計算されます。
●CTR(クリック率)
広告が表示された回数に対する、クリック数の割合を指します。
「クリック数÷インプレッション数」で計算されます。
●直帰率
サイト訪問者が、1ページしか閲覧せずにすぐにサイトから離れてしまう割合を指します。
●離脱率
それぞれのページに訪問したユーザーが、そのページから離れてしまう割合を指します。
そして、これらの指標を基にしたアクセス解析をサポートしてくれるのが、「アクセス解析ツール」になります。
代表的なアクセス解析ツール
今日では、無料・有料ともに様々なアクセス解析ツールが出ていますが、最も多く利用されているのが「Google Analytics」になります。
Google Analyticsは、Googleが無料で提供している解析ツールです。
無料であるにも関わらず、必要な基本的機能やレポートの作成への対応しており、更に他のGoogleのサービスも利用しているのであれば、連携も良く使いやすい為、今や多くの企業が取り入れています。
アクセス解析の最大のメリットはなんといっても、
「アクセス解析を行うことにより課題を見つけて改善し、サイトのユーザビリティを向上させることで成果の向上につなげることができる」
という点です。
まず、アクセス解析でわかるユーザーデータは例として以下のようなものがあります。
・年齢や性別、地域や興味等、どんなユーザー層が多いのか
・ユーザーがどこから訪問したのか
・ユーザーがサイトを離脱したページや、その割合
・どんなユーザーがCVに至っているか
・ユーザーによってどのくらいページが開かれているか
・何人のユーザーによる訪問なのか
つまり、これらの情報からサイトの問題点を把握できるわけです。
CVがなかなか得られない場合、様々なパターンが考えられます。ユーザー行動を把握せずにやみくもに改善を図っても、それは成果に良い影響を与えないでしょう。
例えばアクセス解析を使用することにより、「PVが多い」のに「CV数が少なく」「直帰率・離脱率が高い」というデータが得られた場合は、
・離脱したページになにかしらの問題がある
・広告とサイトの関連性が低い(ユーザーがある情報を期待して広告をクリックしたが、ユーザーが求める情報とサイト情報のミスマッチが起こった等)
など、サイトにユーザーを留めておく力が弱い等の問題点が洗い出せるため、流入元との関連性の改善や、離脱ページの改善が図ることができます。
また、CVが一定数獲得できている場合、アクセス解析を行うことにより、
CVに至ったユーザーは、
・どのような層なのか
・どういった経路でCVに至っているのか
などが把握できる為、CVに至りやすいユーザー傾向を推測することができるようになるのです。
逆に、クリック数が多いのにCV数が少ない(=CVRが低い)などの場合、
・訪問してからCVに至るまでの誘導がしっかりできているか
などの課題が洗い出せることになります。
このように、アクセス解析を行うことで「ユーザーの行動」や「サイトの機能性」を数値で確認できる為、CV獲得・向上に向けた問題の洗い出し、そして改善が可能になるのです。