アドネットワーク広告とは、Webサイト・SNS・ブログなど複数の広告媒体を集めて作った広告ネットワークを通じて、広告をまとめて配信するシステムのことです。アドネットワーク広告が誕生する前はそれぞれの媒体に問い合わせて、空いている広告枠に料金を支払って出稿していました。空いている広告枠を探すためには大量の時間や労力が必要、広告枠によって料金形態や入稿規定が異なり管理しにくい、配信後のデータ分析が難しいなどの問題がありました。アドネットワーク広告はこれらの問題を解消し、効率的に広告運用できるようになったのです。
◎アドネットワーク広告サービス
GDN(グーグルディスプレイネットワーク):Googleが提供する世界最大規模のアドネットワークです。GmailやYouTubeなどの自社サービスや、Googleと提携している200万以上のWebサイトに掲載され、世界中のインターネットユーザーの9割にアプローチできるといわれています。
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク):Yahoo!JAPANが提供するアドネットワークです。Yahoo!JAPANやヤフオクなどの自社運営サイトや提携している法人のWebサイトに配信されます。
楽天アドネットワーク:楽天が提供するアドネットワークで、楽天市場と相性の良い商材の広告に適しています。
i-mobile:アイモバイルが運営するアドネットワークで、PC・スマホ・タブレット・モバイルを横断するマルチデバイス計測に対応しています。
impAct:アイメディアドライブが運営するアドネットワークで、特定の分野を専門とした法人媒体に広告を配信できます。
◎DSPとの違い
アドネットワークは複数サイトを集約した広告ネットワークで、広告枠を持っています。
一方DSPは広告の効果を最適化するためのプラットフォームで、複数のアドネットワークを管理できるツールです。DSPを使うことで複数のアドネットワークに広告配信が可能になります。
★効率よく大量に出稿できる
広告を入稿・入札するだけで、アドネットワークに加盟しているWebサイト・SNS・ブログなどの配信先に、一括で大量に出稿することができます。今までかかっていた手間や負担が削減されたことで、限られた予算の中で広告のトラフィックが最大化できるようになり、手軽に効率よく広告を配信することが可能になりました。
★広告配信に関わるデータの管理がしやすくなった
広告を配信後の詳細なデータを入手・分析できます。例えば、インプレッション数(表示回数)・クリック数・クリック率・コンバージョン・コンバージョン率などの効果測定が簡単にできるようになりました。またデータの一元管理や、アドネットワーク単位での料金形態(クリック課金型・インプレッション課金型など)の統一によって、今までより広告運用がしやすい環境になったのです。
★ターゲティングや詳細な配信設定が可能
アドネットワークのそれぞれ異なるターゲティング方法を利用することで、広告配信の目的によって使い分けや多角的なアプローチが可能になりました。また、配信先を設定すると広告内容に関連のあるサイトに配信でき、時間・曜日・地域などを設定すると無駄なく効率的な広告運用ができます。